2025 04 09 Wed

Web集客におけるSEOの重要性

2025 年 4 月 9 日 by 松崎

お知らせ 代表の日記

当社のWebコンサルティングは、第一段階で対象サイトを徹底的に調査/検証した後、SEOに基づく改善とコンテンツの充実を実施しています。このことは、少し前の記事「Webマーケティングの成功を支えるSEO戦略」でご説明させていただきました。
今回は、もう少し具体的なSEOの取り組みについて、ごく一部の作業についてですが、ご説明させていただきます。

Web集客でSEOは不可欠

左手でノートパソコンを開いて持ちながら、右手で人差し指を立て、笑顔でこちらを見ている女性

Web集客を行うためには、検索エンジン最適化(SEO)は不可欠です。SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されるようにWebサイトを最適化する施策のことです。

なぜWeb集客においてSEOが重要なのでしょうか。
それは、ユーザーの多くが情報を探す際に検索エンジンを利用するからです。SNSで情報を収集する機会が多くなってきたとはいえ、SNSで出会った情報をさらに詳しく知りたいと思った時、多くの人は検索という行動をとります。SNSだけで、購入する、申し込みするという方は、(費用が発生する行動の時は特に)しっかりと情報収集して信用度を深めたい、失敗したくないという思いもあってかまだまだ少ないように感じます。
なので、ユーザーがニーズを持って検索した時に、検索上位に表示されることは、Web集客においてできれば達成しておきたい状況です。検索結果の1ページ目に表示されるサイトへのクリック率は全体の約90%以上、特に上位3位以内のサイトへのクリックが大半を占めるという調査結果もあり、検索上位に表示されなければ、どれだけ良い商品やサービスを提供していても、多くの見込み客に見つけてもらえません。

当社のWebコンサルティングサービスは、取り組みを開始した初期段階(2〜3ヶ月目)でスペック面でのSEOに力を入れて改善を行い、Web集客できる仕組みづくりを実施します。さらに、3ヶ月目から6ヶ月目にかけては、改善とコンテンツ充実に力を入れて取り組み、持続的な集客を実現するSEO基盤を作り上げていきます。

SEOスペックの改善:2ヶ月目の取り組み

Webコンサルティングの2ヶ月目は、主にWebサイトのSEOスペックの基盤を整える期間としています。
1ヶ月目にサイトの現状分析と改善計画を立てた後、実際にWebサイトの内部構造や表示環境を最適化していきます。この技術的改善は、SEO戦略の土台となる重要なステップととらえています。見た目が美しいサイトでも、技術的な仕様が最適化できていなければ、検索エンジンからの評価は低くなり、検索上位での表示は望めません。

SEOスペックの改善では、特に以下の項目に重点的に取り組みます。

常時SSL対応

HTTPSによる暗号化通信の設定は、現在のWebサイトでは必須条件となっています。当社のコンサルティングでは、SSL証明書の適切な設定と、HTTPからHTTPSへの完全リダイレクトを確実に実施します。

期待できる効果

  • セキュリティ向上によるユーザー信頼の獲得
  • Googleからの評価向上と検索順位アップ
  • 「保護されていない通信」という警告表示の回避

安全なWebサイトはユーザーとGoogleの両方から評価されるため、SSL対応は最優先で取り組むべき基本対策です。

ページ表示速度の最適化

サイトの表示速度はユーザー体験と検索順位の両方に大きく影響します。
特にコアウェブバイタル(LCP、INP、CLS)の最適化は現在のGoogleアルゴリズムでとても重視されている仕様です。

具体的な最適化項目

  • 画像の軽量化
  • 最適なフォーマット(WebP)への変換
  • JavaScriptとCSSの最適化
  • 画像やJavaScriptなどの遅延読み込み設定
  • キャッシュの適切な設定
  • サーバーレスポンスの改善

表示速度を改善することで、ユーザーの直帰率・離脱率低下と検索エンジンからの評価向上が期待できるようになります。ページスピードインサイトでの速度測定結果の各要素ごとに詳細な改善を行い、段階的に最適化していきます。表示速度の改善には特に力を入れて取り組んでいます。

スマートフォン対応の強化

現在のWebサイトへのアクセスの70%以上がスマートフォンからとなっている業種・業界もあります。Googleは、スマホでの表示品質、ユーザーの使いやすさを重要視しており、この最適化の状況次第で検索順位が大きく変わってきています。

最適化ポイント

  • レスポンシブデザインの適切な実装
  • タップターゲット(ボタン・リンク)のサイズ最適化
  • 読みやすいフォントサイズの設定
  • モバイルでの使いやすさ全般の改善
  • 表示速度・操作速度の改善

スマートフォン対応を強化することで、増え続けるスマホユーザーからのアクセスと問い合わせ増加が期待できるようになります。

見出し構造の最適化

見出しタグ(h1〜h6)は、ページの構造と重要度を検索エンジンに伝える重要なポイントです。
見た目だけを優先して間違った使い方をしているwebサイトが多く見られますが、論理的で正しい階層構造で最適化していきます。

最適化手法

  • h1タグの適切な使用(ページ当たり1つ)
  • 主要トピックをh2タグで区切る
  • 詳細トピックを階層的にh3、h4タグで区分
  • キーワードを自然に含む見出し設定

最適な見出し構造により、ユーザーの読みやすさ向上と、検索エンジンによるコンテンツ理解の向上を同時に実現することができます。

ページタイトルとメタディスクリプションの最適化

ページタイトルとメタディスクリプションは、検索結果での表示内容に直結だけでなく、検索エンジンにページ内容を伝える重要なポイントになっています。
各ページの目的と内容に合わせて最適化を行っていきます。

最適化方法

  • 各ページの目的に応じたキーワードを含むタイトル設定
  • クリック率を高めるための魅力的なディスクリプション作成
  • それぞれの文字数制限内での効果的なフレーズの作成
  • 検索意図に合致した内容の提示

適切なタイトルとディスクリプションにより、検索表示時のクリック率(CTR)向上、アクセス増によるユーザーとコンテンツの接触機会の増加、検索エンジンからの評価向上など、いくつかの効果を狙います。

画像のalt属性最適化

画像の代替テキスト(alt属性)は、アクセシビリティとSEOの両面で重要なポイントです。
すべての画像に適切な説明文を設定します。

最適化ポイント

  • 画像内容を正確に説明する代替テキスト設定
  • 関連キーワードの自然な組み込み
  • 装飾的画像には空のalt属性を設定
  • ユーザー体験を考慮した説明文の作成

適切なalt属性の設定により、視覚障害者へのアクセシビリティ向上と画像検索での表示機会増加を狙います。

問い合わせフォームの最適化

最終的なコンバージョンが行われる重要ポイントのお問い合わせフォームをユーザー目線で使いやすく最適化し、サイトにアクセスしてから成約までの転換率を高められるようにします。

最適化ポイント

  • 入力項目の最適化(必須項目を最小限に)
  • スマートフォンでの入力しやすさ向上
  • エラーメッセージの明確化
  • 送信後の案内改善

フォーム最適化により、せっかくのアクセスを無駄にせず、問い合わせ率の向上を狙います。

2ヶ月目の取り組みまとめ

2ヶ月目の集客の取り組みは、SEOの技術的改善により、検索エンジンが評価しやすいWebサイトの基礎を整えます。
これは、すべてのSEOの効果や今後行っていく広告などでの集客方法で、その効果を最大化するために重要な取り組みです。特にスマートフォン対応とページ表示速度の改善は、ユーザーの使いやすさの向上と検索順位改善の両方に貢献するので、力を入れてしっかりと取り組みます。この段階での最適化が不十分だと、今後どれだけコンテンツを充実させても、効果が発揮しにくい状況になってしまいます。

ページコンテンツの充実:3ヶ月目の取り組み

3ヶ月目では、2ヶ月目に行ったSEOスペックの改善を基礎として、コンテンツの質と量の両面で充実を図っていきます。
Googleは「Content is King(コンテンツは王様)」という言葉の通り、質の高いコンテンツを高く評価していて、SEOにおいては絶対に最適化が必要な最重要な取り組みと言えます。ただ、「質の高いコンテンツ」とは単に文章量が多いことではなく、ユーザーの疑問や悩みに的確に答え、実用的で信頼性のある情報を提供することが重要で、コンテンツの本質が問われます。

ページコンテンツの充実では、特に以下の項目を重点的に強化します。

ピラーページとクラスターコンテンツの構築

コンテンツ戦略の中核として、ピラーページと詳細なクラスターコンテンツの構築を軸としたトピッククラスター戦略を行っていきます。
これは長期的な集客を生み出す重要な取り組みで、3ヶ月目以降もずっと継続して取り組み続けていきます。

構築手法

  • ユーザーの様々な情報ニーズに応える構成
  • サービス/商品の中核となるトピックのピラーページ作成
  • サブトピックに特化したクラスターコンテンツの作成
  • ピラーとクラスター間の相互リンク

トピッククラスター戦略により、その分野での権威性確立と、様々なキーワードの検索で露出機会増を狙っていきます。

People Also Ask(PAA)の活用

Google検索結果に表示される「よくある質問」や「他の人はこちらも質問しています」は、ユーザーの実際の疑問を知ることができる貴重な情報です。これを活用したコンテンツ拡充を行います。

活用手法

  • 主要キーワードでのPAA質問の収集・分析
  • 質問に答えるコンテンツの作成
  • FAQ構造化データの実装
  • 見出し構造への質問の活用

実際のユーザー疑問に答えるコンテンツで、検索意図に適合したコンテンツが作成できるようになり、ユーザー満足度の向上、リピーターの増加、コンバージョンの増加を狙っていきます。

内部リンク構造の最適化

サイト内の各ページをつなぐ内部リンクは、ユーザーのナビゲーションとSEOの評価の両方に重要なポイントです。
ユーザーに役立ててもらえ、SEOでの評価向上も狙った戦略的な内部リンク構造を構築していきます。

最適化手法

  • 重要ページへの内部リンク強化
  • 関連コンテンツ間の自然なリンク設定
  • 適切なアンカーテキスト(リンクテキスト)の使用
  • サイト階層構造を反映したリンク設計

効果的な内部リンク構造により、ユーザーの回遊率と滞在率の向上と、重要ページのSEOの評価向上を同時に狙っていきます。

3ヶ月目の取り組みまとめ

3ヶ月目から取り組み始めるコンテンツ充実により、ユーザーにとって価値あるサイトへと進化させていきます。
この段階では、前述の通り「量より質」を重視していき、ターゲットユーザーにとって本当に役立つ情報を提供することに力を入れていきます。ピラーページとクラスターコンテンツを中心としたトピッククラスター戦略は、一時的なSEO効果ではなく、長期的に安定したアクセスを生み出すために必要で、今後に取り組んでいく他の集客方法にも大きな影響を与える重要ポイントです。そのため、継続して取り組んでいく必要があり、持続できる体制づくりにも同時に取り組んでいきます。

4〜6ヶ月目:アクセス解析とコンテンツの継続的充実

4〜6ヶ月目では、アクセス解析データに基づく継続的な改善と、コンテンツのさらなる充実を図っていきます。

アクセス解析ツールの活用

Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを中心に、詳細なアクセス分析を行います。
データに基づく改善提案を定期的に行い、PDCAサイクルを回します。

分析ポイント

  • 流入キーワードと検索順位の推移
  • ユーザー行動(滞在時間、回遊率、離脱率など)
  • コンバージョン(問い合わせなど)への導線分析
  • 改善取り組みの効果検証

アクセス解析を行うことでデータに基づく継続的な改善ができるようになり、より的確で効率的なSEOを実践していけるようになります。そして、検索エンジンからの評価向上と問い合わせ増加を狙っていきます。

コンテンツの定期的更新

定期的なコンテンツ更新は、サイトの「鮮度」を保ち、ユーザーとGoogleの両方に良い印象を与えます。継続して実行していけるように計画的な更新スケジュールを設定します。

更新時のポイント

  • 既存コンテンツの最新情報への更新
  • 業界トレンドに合わせた新規コンテンツの追加
  • ユーザーからの質問に基づくFAQの拡充
  • 定期的なブログ投稿やお知らせ更新

ユーザーニーズに応える充実したコンテンツを定期的に更新していくことで、サイトの評価向上と鮮度維持につながり、新規顧客・リピーターの増加と検索エンジンのクロール頻度向上を狙います。

外部リンク戦略

自然な外部リンクを獲得することは、サイトの権威性と信頼性を高め、検索エンジンからの評価も向上させることができる重要なポイントです。質の高いコンテンツを元にして、適切な外部リンク戦略を展開していきます。

外部リンク戦略のポイント

  • リンクに値する高品質コンテンツの作成
  • 業界ディレクトリへの登録
  • プレスリリースや寄稿記事の活用
  • 地域ビジネスの場合はGoogleビジネスプロフィールの最適化

質の高い外部リンクを確保することにより、検索エンジンから評価を高めていき、順位向上とユーザーのアクセス増を狙っていきます。
外部リンク戦略には、コンテンツが充実していることが絶対条件です。3ヶ月目から取り組むコンテンツの充実がここでの取り組みでも重要な主軸になっています。

SEO基盤の重要性とその後の展開

2〜6ヶ月目で取り組んできたSEO施策は、その後の集客活動すべての基礎となる重要な取り組みです。
ユーザーに最適化されたSEOの基礎が出来上がっているからこそ、今後に取り組んでいくWeb広告運用やSNSマーケティングなどの施策も、その効果を最大化できるようになります。

リスティング広告を出稿する場合、ランディングページの表示速度が遅ければ広告費用が無駄になりますし、コンテンツの質が低ければ高い広告費用を払って訪問者を集めても、ユーザーのニーズを叶えられないことから成約には結びつきません。SEOは「検索順位を上げる」という目的だけでなく、「Webサイト全体の健全性と価値を高める」ための総合的な取り組みと言えます。

また、SEOは一度きりではなく、検索アルゴリズムの変化やユーザー行動の変化、インターネット環境の変化、競合状況の変化に合わせて継続的に最適化を行なっていく必要があります。なので、当社のSEO戦略を主軸にしたWebコンサルティングの取り組みでは、6ヶ月目以降も継続的な改善と実践的な集客施策を行いながら、御社だけで集客を自走できる体制づくりをサポートしています。

継続していく効果的なSEO戦略のために

Webサイトの集客力向上は、一度の大きな対策ではなく、継続的な小さな改善の積み重ねを行なっていくことが必要です。当社の10ヶ月間のWebコンサルティングの2〜6ヶ月目で行うSEOの施策は、その基礎を作るための重要なプロセスとなっています。

技術的なスペックの向上から始まり、コンテンツの充実、そしてデータに基づく継続的な改善へと段階的に進めることで、持続していくことができる集客効果を生み出せるようになります。SEOの取り組みは一見地味かもしれませんが、長期的には広告費に頼らない安定した集客を実現することもできるようになる強力な武器となります。

Web集客でお悩みの方は、まずは自社サイトの現状を正確に把握することから始めましょう。
当社のWebコンサルティングサービスでは、10ヶ月間のプログラムを通じて、自社のWebマーケティングを自走できる体制づくりをサポートしています。現状診断からの効果的な改善提案と、その実践をお手伝いしますので、ぜひご相談ください。