2025 03 27 Thu

Webサイトが集客できない理由 – 10の自己診断法

2025 年 3 月 27 日 by 松崎

お知らせ 代表の日記

多くの中小企業がwebサイトを持っていると思いますが、「アクセスが増えない」「問い合わせが来ない」「作ったはいいけれど放置している」といった課題を抱えています。

実は、そのwebサイトが集客できない原因の多くは、検索エンジンやユーザーから正当に評価されていない「最適化できていないサイト」であることが考えられます。見た目はキレイであったとしてもそれは表面上のことだけで、スペックやコンテンツなどのwebサイトを訪れるユーザーに対する配慮が適切に行われていないと、「最適化できていないサイト」として評価され、検索結果での露出機会が減ってしまいます。
現在のwebサイトは単なる情報掲載の場ではなく、積極的に集客するための重要な営業ツールです。その機能を十分に発揮できているサイトは、残念ながらまだ少ないのが現状です。

Webサイトの最適化状態が集客力を左右する

年に一度の健康診断で身体の状態をチェックするように、Webサイトも定期的な「診断」が必要です。
最近リニューアルして見た目がキレイになったとしても、内部に問題を抱えているWebサイトは少なくありません。特に、次のような状況があれば要注意です。

  • 検索しても上位表示されない
  • アクセス数が伸びない
  • 問い合わせが少ない
  • 直帰率(サイトを見てすぐに離脱する割合)が高い
  • サイト内での滞在時間が短い

このような状況になっている原因は、Webサイトの「内部構造」や「技術的な最適化」に問題があることがほとんどです。
見た目だけを取り繕ってキレイに見えているが、作られている構造や仕様はずっと昔の使い回し。さらに、ユーザーや検索エンジンに対する最適化いわゆるSEOがまったく行われていない作り方。さらに、制作を依頼する会社が「SEOはやりません」と宣言する状況。これでは集客できるはずがありません。
検索エンジンのアルゴリズム(検索順位を決定する計算方式)は日々進化しており、何もしてないただ作っただけのwebサイトや古いSEO対策ではもはや効果が出ません。検索エンジンの進化に合わせた最新のSEO戦略が必要です。

当社のWebコンサルティングサービスでは、第一段階(1〜3ヶ月目)で、徹底的な調査・検証に基づいたWebサイトの改善を実施しています。ユーザビリティとSEOの両面から総合的な診断を行い、webサイトを健全な状態へと改善していきます。

自分でできる!Webサイトの健康診断10のチェックポイント

ノートパソコンを前にして絵二人の女性が向かい合った笑顔で話している

webサイトの状態をまずは自分でチェックしてみましょう。
以下の10項目をチェックすることで、あなたのwebサイトの健康状態が確認できます。

  1. 常時SSL対応しているか
  2. ページの表示速度は十分に速いか
  3. スマートフォンでの表示は最適化されているか
  4. ページタイトルは適切に設定されているか
  5. 画像にalt属性(代替テキスト)が設定されているか
  6. 見出し構造(h1〜h6)は適切に使われているか
  7. 内部リンクは適切に設定されているか
  8. コンテンツは定期的に更新されているか
  9. 問い合わせフォームは使いやすいか
  10. アクセス解析ツールは導入されているか

これらのチェックポイントを一つずつ確認していきましょう。

1. 常時SSL対応しているか

webサイトのURLが「https://」で始まっていれば、SSL対応ができています。
ただそれでは、「常時」ではない可能性があるため、「http://」でアクセスしてみて、きちんと「https://」に転送されるか確認してください。ちゃんと転送されていないと、「保護されていない通信」「安全ではありません」と表示されてしまいます。この状態は、ユーザーに不安を与えるだけでなく、検索エンジンからの評価を落とすことになり、検索順位にも影響してしまいます。

チェック方法
ブラウザのアドレスバーを確認し、「https://」で始まっているか、鍵マークが表示されているかを確認します。
「http://」でアクセスして、「https://」に転送されるかも確認しましょう。

2. ページの表示速度は十分に速いか

ページの表示速度は、ユーザーの使いやすさと検索順位の両方に大きく影響します。
特にスマートフォンでは、表示が遅いとユーザーはすぐに離脱してしまいます。さらにGoogleは表示速度の遅いサイトを低く評価します。

チェック方法
Googleの「PageSpeed Insights」で自社サイトのURLを入力し、点数を確認します。
点数が表示された下段に、改善箇所が表示されます。確認して、できる範囲での改善を行いましょう。

3. スマートフォンでの表示は最適化されているか

現在、Webサイトへのアクセスの60〜70%以上はスマートフォンからです。
スマートフォンで見やすく、操作しやすいサイトになっているかはとても重要です。

チェック方法
実際にご自身のスマートフォンで自社サイトを開き、文字の大きさ、ボタンのタップのしやすさ、横スクロールの有無などを確認します。
Googleサーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」でもその状況が確認できます。

4. ページタイトルは適切に設定されているか

ページタイトルは検索結果に表示される重要な要素で、SEOの最も基本的なの取り組みです。
各ページの内容を正確に表し、かつ検索されやすいキーワードを含むフレーズがあり、企業名(サービス名)が含まれて、30文字程度で記述されているタイトルが理想的です。

チェック方法
ブラウザのタブに表示されているタイトルを確認します。
もしくは、Windowsでwebサイトのページで右クリックをして「ソースを表示」を選ぶ。HTMLソース(英語みたいな記述)が表示されるので、その中から「〜」を探して確認する。
各ページで一意であり、そのページの内容を適切に表しているかをチェックします。

5. 画像にalt属性(代替テキスト)が設定されているか

画像のalt属性は、視覚にハンディキャップのあるユーザーがスクリーンリーダーで内容を理解するために重要です。また、Googleの画像検索でも活用される要素です。画像の内容を表す文章を50文字までで記述します。
しっかりと設定して最適化できていると、健常者だけでなく視覚的にハンディキャップのある方にも親切な作りになりますし、画像検索で露出機会が増えることが期待できます。

チェック方法
画像の上で右クリックし「画像を検証」または「要素を調査」を選択すると、HTMLコードが表示されます。そこで<img>タグ内にalt="〇〇〇"の記述があるかを確認します。

6. 見出し構造(h1〜h6)は適切に使われているか

見出しタグ(h1〜h6)は、ページの構造を示す重要な要素です。
検索エンジンはこの構造を読み取ってページの内容を理解します。適切な見出し構造はSEOにプラスの影響を与えます。さらに、視覚にハンディキャップのあるユーザーがスクリーンリーダーを利用する際にも正しく機能するために必要です。

チェック方法
Chromeの拡張機能「HeadingsMap」などを使うと、ページの見出し構造を視覚的に確認できます。h1が1つだけ使われ、h2, h3…と階層的に使用されているのが理想です。

7. 内部リンクは適切に設定されているか

サイト内の各ページ同士がリンクで適切につながっていると、ユーザーの回遊性が高まり、検索エンジンのクローラーもサイト全体を効率的に巡回できるようになります。また、関連した内容のページ同士が繋がっていると、ユーザーがより理解を深めることができやすくなります。検索エンジンも同様に関連する内容を理解しやすくなります。

チェック方法
関連するページへのリンクが自然に配置されているか、「詳しくはこちら」のような意味のないリンクテキストではなく、リンク先の内容がわかるテキストになっているかを目視で確認します。

8. コンテンツは定期的に更新されているか

検索エンジンは定期的に更新されているサイトを評価します。
また、最新の情報が掲載されていることで、ユーザーからの信頼も得やすくなります。

チェック方法
最終更新日を確認し、3ヶ月以上更新されていない場合は要注意です。
特に「お知らせ」や「ブログ」のコーナーが長期間更新されていないと、サイト全体の印象も古く感じられます。検索エンジンも同様の評価を行い、古い情報が載っていると判断して、検索結果での露出機会に影響を及ぼします。

9. 問い合わせフォームは使いやすいか

問い合わせフォームはコンバージョン(成果)につながる重要な要素です。
複雑すぎるフォームや、必須項目が多すぎると、お問い合わせや購入の意思があったとしてもユーザーは離脱してしまいます。

チェック方法
実際にフォームに入力してみて、入力項目数や必須項目の多さ、エラー表示のわかりやすさなどを確認します。
スマートフォンでの入力のしやすさも重要です。

10. アクセス解析ツールは導入されているか

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを導入していないと、サイトの問題点を発見することが難しくなります。
アクセス数や流入経路、人気ページなどのデータは改善の重要な手がかりになります。

チェック方法
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールの管理画面にアクセスできるか確認します。導入されていない場合は、早急に設定することをおすすめします。

当社のWebコンサルティングの徹底的なWebサイト診断

自己チェックで問題点がいくつか見つかった場合、それは氷山の一角かもしれません。
当社のWebコンサルティングサービスでは、第一段階(1〜3ヶ月目)で以下のような徹底的な調査・検証を行い、Webサイトの最適化状態を総合的に診断します。

Webサイト全体の構造を徹底分析

サイト構造の問題は、アクセス数が増えない、コンバージョン率が上がらないといった課題の原因となることが多いです。
当社では、ユーザーの動線も考慮した詳細な構造分析を行います。

  • サイトの階層構造は適切か
  • 重要なページまでの導線はわかりやすいか
  • 関連するページ同士のリンクは適切か
  • サイトマップは正しく設定されているか
  • パンくずリストは適切に実装されているか

実際のデータを基に問題点を洗い出し、検索エンジンとユーザーの両方にとって最適な構造へと改善していきます。

SEOの詳細な検証

検索エンジンでの表示順位を上げていくためには、Web構築におけるSEOのスペックを最適な状態にする必要があります。
当社では、技術的なSEO対策とコンテンツ面でのSEO対策の両方を徹底的に行います。

  • タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化
  • 見出し構造の適切な設定
  • 画像のalt属性の設定状況
  • モバイルフレンドリーの対応状況
  • ページの読み込み速度
  • URL構造の適切性
  • 内部リンクの状況
  • 構造化データの実装状況

検索エンジンの仕様は日々進化しています。webサイトを作った時やリニューアルした時には効果が出ていた対策も現在では効果的でなくなっているケースも少なくありません。当社では最新のSEOを踏まえ、詳細にチェックしていきます。

関連記事:Webマーケティングの成功を支えるSEO戦略

ページ表示速度の計測と改善

ページ表示速度の改善は、ユーザーの使いやすさと検索エンジンからの評価に大きく影響しているので、最も力を入れて取り組むべきポイントであると言えます。
Page Speed Insightsを使用して、スマートフォンとデスクトップ両方での表示速度を詳細に検証します。

特にCore Web Vitals(コアウェブバイタル)の3つの指標(INP、LCP、CLS)は重要です。Googleもアルゴリズムのひとつとして採用し、検索順位に影響する箇所です。
これらの数値を改善することで、ユーザーにストレスのない快適なWebサイトの環境を提供することができます。

  • 画像の最適化
  • JavaScriptの最適化
  • JavaScriptの遅延読み込み
  • CSSの最適化
  • サーバーレスポンスの改善
  • キャッシュの適切な設定
  • Webフォントの最適化

ページ表示速度に関する最適化を行うことにより、ユーザーにストレスを与えず、検索エンジンからの評価も高めることができます。

Webアクセシビリティへの対応

Webサイトは、健常者専用のものではありません。年齢や障害の有無に関わらず、誰もが利用できるものであるべきです。また、2024年の4月からすべての事業者を対象に、ウェブアクセシビリティを合理的に配慮することが義務付けられています。
アクセシビリティの向上は、多様なユーザーへの対応だけでなく、検索エンジンからの評価向上にもつながります。

当社では、JIS X 8341-3:2016に基づいて、アクセシビリティの状況を詳しく確認していきます。
チェックツールによる機械的な検証だけでなく、実際の利用シーンを想定した検証も行います。

セキュリティ対策の検証

Webサイトのセキュリティ対策は、お客様の信頼を守るために欠かせません。
SSL証明書の設定状況やサーバーの脆弱性など、基本的な部分から詳細なチェックを行います。

特に入力フォームやログイン機能がある場合は、より厳密な確認が必要です。また、WordPressなどのCMSを利用している場合は、プラグインやテーマの更新状況、不要なプラグインの有無なども確認します。

  • SSL/TLS証明書の設定状況
  • サーバーのセキュリティ設定
  • バックアップの設定状況
  • アクセス制限の設定
  • 管理画面の保護
  • 定期的な更新の仕組み

セキュリティ対策の不備は、サイトが改ざんされるリスクだけでなく、ユーザーからのイメージダウンや検索エンジンからの評価低下にもつながります。安全性が担保されたwebサイトとして運営することはとても重要です。

コンテンツの質的評価

Webサイトの各ページのコンテンツは、ユーザーが求める情報を提供し、信頼関係を築くための重要です。
当社では、コンテンツを「情報の質」「表現方法」「更新頻度」という3つの観点から評価しています。

商品やサービスの強みが適切に表現できているか、ターゲットとなるユーザーの困りごとや探し物に対して満足のいく答えとなる情報がきちんと充実して網羅されているか、専門用語の使い方は適切かなど、細かい部分まで確認していきます。また、ユーザーの検索意図に合致したコンテンツになっているかも重要なポイントとしてチェックしています。

  • 情報の正確性と網羅性
  • 文章の読みやすさ
  • 画像や動画の使い方
  • コンテンツの更新状況
  • 競合サイトとの比較
  • ターゲットユーザーへの適合性
  • 問い合わせにつながる導線設計

質の高いコンテンツは、ユーザーの満足度を高めるだけでなく、検索エンジンからの評価向上にも直結します。単なる商品紹介だけでなく、お客様の課題解決に役立つ情報提供が重要です。

関連記事:Webマーケティングの成功は「ユーザー理解」が重要

第一段階で期待できるWebサイト改善の効果

当社のWebコンサルティングサービスの第一段階(1〜3ヶ月目)で行う徹底的な調査・検証と改善で、いくつかの効果が期待できるようになります。

  • 検索エンジンでの表示順位向上
  • サイト内の回遊率の向上
  • ページ表示速度の改善
  • セキュリティレベルの向上
  • コンバージョン率の改善
  • ユーザビリティの向上

この改善は、4ヶ月目以降のコンテンツマーケティングやWeb広告運用の効果を最大化するための重要な土台となります。
特に広告運用を開始する際には、ユーザーがアクセスしてくるランディングページの質が広告効果を大きく左右します。第一段階でのwebサイトの徹底的な改善により、広告費用対効果を最大限に高めることができます。

Webサイトが最適化されていないとどうなるか

一見してキレイに見えるwebサイトであっても正しく最適化されていないと、以下のようなデメリットが発生します。

  1. 検索順位の低下:検索エンジンはユーザーに最適なサイトを提示するため、技術的な問題や古いコンテンツを持つサイトを低く評価します。その結果、検索結果の下位に表示されるか、最悪の場合はインデックスから外されてしまいます。
  2. ユーザー離脱の増加:表示速度が遅い、スマートフォンで見にくい、情報が古いなどの問題があると、訪問者はすぐに離脱してしまいます。これは機会損失につながります。
  3. コンバージョン率の低下:サイト内の導線が不明確だったり、問い合わせフォームが使いにくかったりすると、興味を持ったユーザーでも問い合わせや購入などのアクションに至りません。
  4. ブランドイメージの低下:古い情報や誤った情報が掲載されたままのサイトは、企業の信頼性やブランドイメージを損なう可能性があります。
  5. 広告効果の減少:いくら広告に予算をかけても、クリック後のランディングページが最適化されていなければ、成果につながりにくくなります。

多くの中小企業では、こうした問題点を自社だけで発見し、改善することはできません。本来なら制作会社が対応すべきことですが、見た目キレイだけを優先する、技術的に対応できない(知らない)、予算的に取り組めないなどさまざまな理由で改善が行われていません。

専門的な知識と経験を持つWebコンサルタントの支援を受けることで、効率的かつ効果的な改善が可能になります。

まずは現状を正確に把握することから始めましょう

Webサイトの健康状態を改善するためには、まず現状を正確に把握することが重要です。
徹底的な調査・検証と改善は、その後の集客施策の成否を左右する重要な基礎となるからです。

中小企業のWebサイトでは、作ってから時間が経ち、最近のWebサイトに求められる仕様と合っていないケースが多く見られます。検索エンジンの進化や、スマートフォンでの閲覧増加など、Webサイトを取り巻く環境は日々大きく変化しています。こうした変化に対応し、適切な改善をきちんと行うことで、Webサイトは強力な集客ツールになります。

当社のWebコンサルティングサービスは、お客様自身とWebサイト両方の状況に合わせて、最適な改善策を提案しています。
20年以上、Web制作・運用を行ってきたことと、最新のWebマーケティングのノウハウを組み合わせ、実践的で具体的なアドバイスを行い、御社のWeb集客を強力にサポートします。そして、最終的には当社との契約を解除して、御社だけでWeb集客を自走できるようになる!ことことを目指したWebコンサルティングを行います。

まずは無料相談で、御社のサイトの現状と課題をお聞かせください。

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