2024 04 03 Wed

ウェブアクセシビリティ最適化の取り組み

2024 年 4 月 3 日 by 松崎

代表の日記 制作実績

今月から、事業の大小に関わらず全ての事業者のウェブアクセシビリティでの合理的配慮が法的に義務化されます。

2021年5月に障害者差別解消法の一部が改正され、2024年4月(今月)から障害者差別解消法の改正法が施行されました。それを受けて、ホームページやブログでもウェブアクセシビリティの合理的な配慮をみんなで行おう!ということになってます。

ウェブアクセシビリティの合理的配慮と聞いてもピンとこない方も多いと思います。平たく言うと、ホームページやブログなどのバリアフリー化(あってるかな?)です。障害の有無に関わらず、誰もが利用しやすいホームページにしましょう!ということですね。

ただ、法的に義務化されるといっても、罰則等はなくて、あくまでも個々の事業者で合理的に考えた上での義務化をやりましょうということになります。

なので、ウェブアクセシビリティを最適化させて、誰もが利用しやすいホームページとするため、ホームページの各ページを改善していかなければなりません。
よくある改善箇所は、画像のaltタグだったり、HTMLの構造の見直しだったり、色のコントラストの調整だったり、があげられます。ホームページを作れる方・HTMLがわかる方だったら、誰もがわかるとても簡単な部分をきちんと作業することでほとんどの改善はできます。さらに進んで完全に最適化するとなると、1ページづつ読み上げソフトでチェックしたり、操作したりして、検証・改善を何度も繰り返する必要がでてきて、時間と手間と知識と根気=コストが必要になります。

今回、ウェブアクセシビリティに対して合理的な配慮が求められているので、まずは事業者個々で合理的に判断して取り組めば良い(のでは..)と私は考えています。
なので、当社では、まずウェブアクセシビリティ導入ガイドブックに掲載されているチェックツールを使って、ホームページの各ページを検証していきます。その上で改善箇所を抽出し、改善箇所とその取り組み方法をお客様にご説明し、お客さんの要望や考え方を考慮して、そのお客さんにとっての合理的な配慮を決定します。その基準に基づいて1ページづつ丁寧に改善していくようにしています。
当社のウェブアクセシビリティサービスについてはこちらから

ウェブアクセシビリティ最適化実績のご紹介

2024年に入ってから、当社のお客様には順次ご案内を行ないまして、4月までに数社のお客様ホームページのウェブアクセシビリティ最適化が完了しています。

BUDDY Inc.様トップページ画像

BUDDY Inc.様

 

エレベーターマネージメント様トップページ画像

エレベーターマネージメント様

 

公益財団法人 大阪現代教育振興財団様トップページ画像

公益財団法人 大阪現代教育振興財団様

実績として公開のご許可をいただきましたお客様になります。
どちらの事業者様も、チェックツールで検証し抽出した箇所をすべて改善しています。
作業期間は、検証期間を含めて2週間程度かかりました。これはページ数やCMSの有無などによって変わってきます。

ウェブアクセシビリティの実績はこちらから

現在も、ネットショップのお客様や病院サイトなどのウェブアクセシビリティの改善を進めています。

誰もが利用しやすい環境づくりを

ホームページは現在の社会においてひとつのインフラになっていると思います。なので、現実の世界同様の取り組みが必要だと私は考えます。
段差をなくす、スロープを設置する、手すりを設置する、信号機が変わったら音楽がなって知らせる、券売機では点字が配置されている、盲導犬の受け入れを行う、困っている人に声をかける、お年寄りに席を譲るなど、現実の世界ではこれらの取り組みが当たり前の世界になりつつあります。

が、インターネット内ではどうでしょうか。
こういった取り組みはほとんど行われていません。必要以上に、華美なデザインや配色を追求したり、不要な動きを配置したりして、見た目だけを追求することしか行われていない気がします。

もちろん、見た目から受ける印象はとても大事で、商売にも大きく影響を与えます。なので、手を抜くことはできません。ただ、必要以上に求めすぎている気がしてなりません。一定以上のデザインクオリティを確保したなら、次は誰もが使いやすい環境づくりも行なっていくべきではないでしょうか。

ウェブアクセシビリティという配慮を行うには、時間と手間、費用が必要です。
なので、長いスパンで少しづつ、事業者個々の状況にあわせて、取り組みを進めていってほしいなあと思います。

今回のウェブアクセシビリティの合理的配慮の義務化がきっかけとなって、やさしいネット内の環境づくりが進んでいけばいいなあ。